世界文化遺産になった国立西洋美術館を探検してみましょう。下の館内見取り図のどこかをタッチすることで、ル・コルビュジエの無限成長美術館（国立西洋美術館）探検の14チェックポイントを見ることができます。
１階に7ヶ所、2階に7ヶ所のチェックポイントが隠れています。さあ、14のチェックポイントを見つけてみましょう！
上の館内見取り図で、下の数字が付いている●と同じところをタッチしてみましょう。
下の各番号をタッチしても、ル・コルビュジエの無限成長美術館（国立西洋美術館）探検 14チェックポイントの詳細を見ることができます。
１９世紀ホールの天井部分に三角形にあけられた北向きの明かりとりの窓です。トップライトからの自然光で、晴れた日にはホール全体が明るく見えます。
１９世紀ホールの床下に、作品を下から照らすライトが取り付けられていました。現在は使われていません。
ル・コルビュジエの建築によく用いられる斜路が、１９世紀ホールと２階を結んでいます。階段とは異なり、空間の変化をゆっくりと楽しみながら上の階に移動することができる建築的プロムナード（散策路）です。
２階展示室には、中３階が３か所つくられています。幅のせまい階段を上ると、小さな作品を展示する予定だったスペースがあります。現在は使われていません。
２階展示室は、角を曲がると同じような景色がまた現れる不思議な空間です。壁が所々で切れることで見通しが生まれ、来館者は、途切れることなくつぎつぎに現れる展示空間を回遊するように歩きます。
２階展示室には、１９世紀ホールにむけて、壁を突き抜け２か所にバルコニーが設けられています。そこからホールを見下ろしたり、もうひとつのバルコニーの奥の展示室を見ることができ、この建物の複雑な空間を感じることができます。
２階展示室の天井は、高い部分と低い部分が組み合わされています。歩くにつれて空間の広がりや変化を楽しむことができます。低い天井はモデュロールで決められた226cmで、高い天井はその２倍にバルコニーの床の厚さを加えた寸法です。
この建物は多くの円柱で支えられています。柱の直径は当初53cm、２階は43cmでしたが、日本の基準に合わせて、各々60cm、55cmとなりました。重さを支えるために１階が太くなっています。姫小松の木の型枠にコンクリートを流し込んで作ったため木目が美しく浮き出ています。
通常は建物の外につけられる雨樋（縦樋）が、この建物では屋内にあります。ル・コルビュジエは室内に露出する雨樋のデザインや場所をいろいろ考えていました。
２階展示室の低天井の上にあるガラス張りの部屋は、屋上からとり入れた自然光を展示室に入れるための回廊空間（照明ギャラリー）でした。ル・コルビュジエのアイディアでは自然光も使って絵画を照明するはずでしたが、現在は人工照明のみを使っています。
レストランのレジ近辺や、ミュージアムショップのガラスの外側にはり出した、縦長のコンクリートの細い板のことです。リズミカルに配置されることによって、室内に入る光にも変化が出ます。
美術館の入口の部分です。雨や強い日ざしをさけることができる、ゆとりのある空間となっています。ここに彫刻を展示していたこともありました。
建物を支える柱の中心から中心までの長さは、モデュロールで決められています。
前庭の床や外壁は、モデュロールによって決められたさまざまな大きさの長方形に区切られています。